各種検査

スポーツ活動に伴う事故を最小限にくいとめるために。本格的なスポーツ活動を始める前、また、定期的なスクリーニング検査は大切です

循環器の検査...心電図、エコー、運動負荷テスト

若年者アスリートの運動に伴う突然死は、肥大型心筋症、冠動脈奇形、Marfan症候群など先天性/遺伝性心疾患が原因であることが多く、専門医による循環器のスクリーニング検査を行うことにより、運動による突然死のリスクを下げることが可能です。


IMG_5156

血液検査

アスリートをサポートする上で、血液検査から得られる情報は有用です。血液検査データには「基準値」が設定されていますが、あくまでも目安です。正常・異常を判断するためには、他の血液検査の値との比較や、経過を見ながら検討する事が必要です。さらに、この「基準値」は"安静状態で"ということが基本にありますので、スポーツ活動による値の変動は、一般的な「基準値」とは別に考慮する必要があります。とはいえ、なるべく安静な状態で採血を行います。
スポーツ医学研究センターでは貧血のスクリーニング検査、その他生化学検査などの血液検査が可能です。また、得られたデータからスポーツドクターが総合的判断を行います。

尿検査

尿試験紙で尿タンパク、尿潜血、尿糖の有無を調べます。腎臓病や、糖尿病などのスクリーニング検査です。激しい運動によりタンパクや潜血が陽性になることがありますので、アスリートは朝起きた直後の安静状態で摂る早朝尿で検査を行うことが望ましいです。また、ビタミンCが尿糖、潜血検査に影響を与えますので、検査前はビタミンCが多く含まれるスポーツドリンクなどの飲料やビタミン剤の摂取を控えてください。