試合にあわせたコンディショニング調整や体力・競技力の向上に食事や栄養の管理は欠かせません。
トレーニングによって多くのエネルギーを消費するアスリートは、まずは運動量に見合った食事量(エネルギー量)を摂ることが大切です。
大学生アスリートは、自炊出来る環境がない、時間がない、お金がないなどの問題で食事がおろそかになっていたり、朝食を食べないなどの欠食も多くみられます。
エネルギー不足の状態でトレーニングを続けていても、強くならないばかりかケガや体調不良に繋がりかねません。
たとえば、アスリートは貧血になりやすいといわれていますが、その原因は、鉄摂取の不足だけでなく、他の栄養素・エネルギー量の不足であることがほとんどなのです。
いまはインターネットなどで簡単にたくさんの情報が得られる時代です。
正しい知識がないまま、自分に都合のよい情報だけを選択し、安易な食事制限をしたり、プロテインなどサプリメントの過剰摂取などもみられます。
You are what you are eat. あなたは、あなたの食べたものでできている。
私たちはスポーツ栄養学を正しく伝えることを基本とし、コンビニ食や外食なども活用しながら、大学生でも実践できる栄養・食事の知識を身につけてもらうことを目標としています。
選手ひとりひとりに対する栄養指導のほか、公認スポーツ栄養士による栄養講座、女性アスリートのための栄養講座の定期的な開催、また要望があれば体育会所属団体への出張講義なども行っています。
スポーツ医学研究センターの研究員であり、現在、トップアスリートの栄養サポートや、食と健康、食育などの講演やイベントでご活躍中の公認スポーツ栄養士の橋本玲子先生とスポーツ医学研究センターで作成している「食と栄養」の情報シートです。
慶應義塾で活動するアスリートに向けて、定期発行いたします。