オリンピックにおけるメダル獲得の背景には、アスリートの努力だけではなく、スタッフによる科学サポートも不可欠です。 今回は、チームパシュート(スピードスケート)と陸上競技リレーにおけるメダル獲得に向けた戦略や高地トレーニングの詳細について、3名のスペシャリストの方々からご講演いただきます。
○事前申し込み
受付回答は致しませんことご了承ください。定員に達した場合のみご連絡差し上げます
みなさまのご参加をお待ちしております。
日時・場所
- 日時:2018年10月13日(土)13:00〜16:00終了予定
- 場所:慶應義塾大学日吉キャンパス 独立館DB201教室
- 受講料:無料
- 定員:400名
- 事前申し込み(空席がある場合は、当日のご参加も可能です):
こちらからチラシ(表面)をダウンロードできます(PDF521KB)
こちらからチラシ(裏面)をダウンロードできます(PDF662KB)
高地トレーニングNTCにおける医科学サポート
〜 効果的な高地トレーニングを目指して 〜
講師:伊藤 穣(いとう おさむ)氏
スポーツ医学研究センター研究員 、蔵王坊平アスリートヴィレッジ(NTC高地トレーニング強化拠点)医科学ディレクター 、公益財団法人全日本スキー連盟 情報戦略サポート委員会 委員長、株式会社FOCS 取締役COO
内容:高地トレーニングのナショナルトレーニングセンター(NTC)としてスポーツ庁の指定を受けている蔵王坊平アスリートヴィレッジには、陸上競技のみならずバスケットボールやバレーボール、近代五種競技、ライフル競技など様々な競技のトップ選手が合宿に訪れている。こうしたトップ選手たちの高地トレーニング合宿が安全かつ効果的なものとなるよう、当施設では、合宿中だけではなくその前後の期間も対象とした包括的な医科学サポート、すなわち「医科学サポートパッケージ」を提供している。本講座では、その内容について概説するとともに、各競技の具体例も交え、高地トレーニングに期待される効果ならびに実施する上での注意点などについて情報提供する。
平昌オリンピックでのメダル獲得を目指した
スピードスケートチームパシュート科学サポート
講師:紅楳 英信(こうばい ひでのぶ)氏
公益財団法人日本スケート連盟 スピードスケート強化部 情報部門責任者、社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院 スポーツ障害予防治療センター 科学研究員
内容:平昌オリンピックで行われたスピードスケート女子チームパシュートにおいて、個の力でオランダに劣る日本がなぜ圧勝できたのか。その舞台裏について紹介しながら、実際に行った科学サポートの事例を紹介します。
日本短距離のリレー戦略
~2020金メダル獲得を目指して~
講師:土江 寛裕(つちえ ひろやす)氏
東洋大学法学部企業法学科 教授、東洋大学陸上競技部短距離部門コーチ、公益財団法人日本陸上競技連盟 強化委員会 オリンピック強化コーチ(100m/200m/400mリレー)
内容:かつて日本の陸上競技といえばマラソンであり、短距離種目は世界と戦うことは困難とされてきた。しかしここ十数年の間に日本の短距離はめざましく進化し、400mリレーではオリンピックで2度のメダルを獲得、100mも9秒台に突入し、一気に期待される種目となった。2020年東京で開催されるオリンピックでは、リレーでは金メダル、個人種目でも決勝進出を期待される。ここまでの短距離の躍進の背景と、今後の戦略についてお話ししたい。